有事0311
2011年 03月 13日
昨夜は青梅街道をおびただしい数の人たちが八王子方面へ向かって夜通し行進していた。ヘルメットをかぶった人の姿も少なくなかった。避難訓練の後の集団下校を思い出した。
コンビニ、スーパーからはおむすびやパン、火を使わずに食べられるものが軒並み消えた。僕が全食物の中で一年に於ける消費量が最も多い菓子パンも例外でない。
昨日も今日も『プライマルスクリーム』の稽古はあった。「こんな時にこそやらないでどうする」という演出の言葉に、演劇の社会に於ける役割とか使命を考えようとしたら花粉が目に到達した。とにもかくにも、こんな時に東京にいて、自転車である程度の遠方まで行ける若さと体力があることに感謝した。
「おんどりゃ、普段は菓子パンなんぞに目もくれないおのれらが、こんな時ばかり菓子パンを買い占めようとは太ぇ根性だぶっ殺す」。まだ見ぬ災害に食料の買いだめをするパンピー、というよりも愛もなくただ消費するために菓子パンを買い占める奴らへの怒りがおさまらず、仕方なくてアイスを買って食べた。したら、美味かった。
仙台にいる友人とは未だに連絡がつかないでいる。役者としての僕を認め、応援してくれている大切な大切な友人。19日には東京に戻って来るから一緒に飲もうって約束している。僕らの大好きな凧凧で会おうって約束したんだ。やぶったら怒るからな。頼む。無事でいて。
演劇に何が出来るのか。『プライマルスクリーム』に何が出来るのか。こんな時に何だ、って思われる向きもあるでしょう。観に来て下さい。
◆あらすじ◆
ここは分譲地です。
そこには、かつて、とても美しい桜の園がありました。
小川が流れる小高い丘につくられたその場所は、多くの人を魅了しました。
陽気のいい日には、外に出て、ささやかな宴会が催されました。
人々がその美しさを愛してやまないような、そんな場所でした。
そこには、学校も、病院も、ショッピングモールも建設される予定です。そして、これから多くの人々が、幸せな暮らしを送るでしょう。
素晴らしい思い出も、絶対に思い出したくない記憶も、
これから、この街で生み出されていくことでしょう。
あるとき、ひとりの女は問いかけました。
“ここはどこですか?”
“ここには何がありますか?”
“ここには何がありましたか?”
“ここはどこですか?”
ここは分譲地です。
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かもめマシーン『プライマルスクリーム』
2011年3月23日(水)~3月27日(日)
☆作・演出
萩原雄太
☆出演
清水穂奈美
谷仲恵輔
林 弥生
横手慎太郎
井黒英明(バジリコ・F・バジオ)
市原ユウイチ(劇団アニマル王子)
☆開演時間
23(水)…19:30
24(木)…19:30
25(金)…19:30
26(土)…14:00、19:30
27(日)…13:30、18:30
☆劇場
小劇場楽園
小田急・京王井の頭線下北沢駅より徒歩3分
☆料金
前売 1,800円
当日 2,000円
初見割引 1,500円
(かもめマシーンを初めてご覧になる方。自己申告)
下記の劇団サイトにて稽古場の様子を試験放送中(今週はほぼ毎日13時頃から)。
http://sites.google.com/site/kamomemachine/
西友の菓子パン売り場もがらんとして何もなかったかに見えた。いや、ある。あるぞ。ブッセだけが山積みにされて残されていた。嫌がらせ、いじめ、嫌われ者。なんだ、選り好みをする余裕がある内はまだまだ大丈夫だ。実際、東京は意外と大丈夫だったりする。交通機関が混乱したけど、大津波で家が流されたり命を落としたりするのに比べたら。
本棚の上から溜めていた何本もの酒瓶が落ちてきたりCDの山が崩れたり。市原の被害はその程度で済みました。今のところ。
by jet-beetle
| 2011-03-13 02:07
| 雑記