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本駒込に一度も降りたことのない市原ユウイチが主義、主張、哀願をつづるブログ。忘れようとしても思い出せないブログ。


by jet-beetle

新・悪魔のいる天国

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こんばんは。市原です。特技はかわいい子に旅をさせることです。


メガロザで共演した宮崎くん(同い年)は今、大学受験をしていた時のモードに似ていると言っていた。どういう感じかは失念したが、僕はどうだろうと考えたら中学受験の時に近いかもしれない、と思った。若干無理やり、思った。


昔、星新一の作品でこんな作品を読んだ。いつかの時代のどこかの国の話。ある若者が野心を抱いて都へ向かう。その途中、森で見つけた切り株に腰かけ休んでいるうちに、旅の疲れもあり眠ってしまう。目覚めると、ずいぶん眠っていたようで日が暮れようとしている。急がねばと、その場を後にし都へ急いだ。
都に着いた若者はチャンスを掴み、時の権力者に気に入られる。みるみる出世し、権力者の娘との将来も約束され、権力者亡き後に権力を手に入れるが、忠臣の裏切りや民衆の反乱などであっという間にすべてを失う。こんなことなら野望など抱かず田舎で平穏な一生を過ごせば良かったと後悔してもあとの祭り。
ここで目が覚めると、いつか若い頃に旅の疲れを癒そうと腰かけた森の切り株。若者は気付く。都へ行って野望を叶えたとしてもきっとそんなもんなんだろう。栄光も成功も地位も名誉も大してさ意味ないじゃんって。
若者は故郷へ戻る。平穏な人生を送ろうって。でも実は裏があって…みたいな感じ(だったと思う)。何か思うところがあったのだけどストーリー書いてたら疲れちゃった。


つまらぬことで指に怪我をした。しかもこれからスタジオでドラムを叩くって時に。痛みも忘れてゴキゲンに叩いた。大切にしている中村達也スティックはボロボロになった。


以前も書いたが、先月から自分の身体と向き合う機会を設けることにした。思い付いてからずいぶん経った。ほんとに行動力がないなと思う。まぁ、タイミングや時運もあるもんなと自分を納得させる。今の自分が求めているのは地下で地道に自分と向き合う作業なのかもしれない。


それでも、ゴブレイの稽古場でダンス練に励む彼女達を見ていると、うらやましい気持ちにはなる。そして、リアルぶっちゃけマジ正直、今の自分があそこにいたとして、かつてのように頑張れるだろうかって。


物事に執着せずに生きてきた。去るもの追わず。それとは逆に、自分から離れてゆくもの、自分が失いつつあるものを死守する生き方もあったんだろうな。でも、守ろうとしたものは一つとして守れなかったし、攻め込んだ先でも返り討ちに遭うようなことばかりだった。それでいいのか。これでいいのだ。そう思うしか、ない。


眠れず食えずの体調ではありますが、極めて健全な精神で毎日を過ごしております。だってほら、ブログの更新頻度が、上がってる。



etk.
by jet-beetle | 2013-09-03 15:39 | 雑記