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本駒込に一度も降りたことのない市原ユウイチが主義、主張、哀願をつづるブログ。忘れようとしても思い出せないブログ。


by jet-beetle

BESAVED

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こんばんは、市原ユウイチです。特技は脱兎のごとく二兎を追うことです。
写真は先日の現場の仕出し弁当。お弁当が出ることを当たり前に思った時が役者の寿命だと思ってがっつきました。


30歳に差し掛かるか否かの頃でしょうか、つまり最近か。心のどこかで常に救いを求めている自分に気が付きました。役者をやることで、人に優しくすることで、誰かを救おう癒そうとしているその裏で、実は自分が一番救われたがっていたことに気付いて少し厭な気持ちがしました。


その実、今まで自分が誰かを完全に救えたなんてことは一度もありません。一時的に誰かの救いや希望になったことはあっても、それは長続きせず、結局その人の期待を裏切る結果になってばかりでした。その度に無力感と自己嫌悪に苛まれ、気が付くと期待することもされることも避けるようになっていました。
そう考えると、自分が完全に救われるなんてことも死ぬまでないんだろうなぁと思います。ネガティブな意味じゃなく、締観という受け入れ。


毎日自宅に戻って最初に思うことは「助かった。今日も命拾いした」。それでも、命拾いしたと思ってるのは自分だけで、実は自分でも気付かないような致命傷を負って帰ってきているのかもしれません。


ネガティブな生き方だと笑うだろうか。叶わない願いだとしても、届かない想いだとしても、願い続けること想い続けることに意味があるのなら。それこそが救いなんじゃないかと今は思います。いきなり何やねんって話ですよねー。もっとも、手っ取り早く救われたいなら何らかの宗教に入るのが一番の近道なんじゃないかなとぼくは思いますよ。
(東京都・31才)




etk.

by jet-beetle | 2014-12-23 00:57 | 雑記