本駒込に一度も降りたことのない市原ユウイチが主義、主張、哀願をつづるブログ。忘れようとしても思い出せないブログ。


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僕が風邪をひいた時に木村カエラの『Scratch』を聴きたくなるワケ

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木村カエラの3rdアルバム『Scratch』はもう10年前の作品になるけど、僕の中の歴代アルバムトップ20に入る素晴らしい作品。木村カエラとしても脂が乗り切っていて、発売当時、全曲シングル候補と本人がコメントしたのもうなづけるほど充実しまくっている。捨て曲ねぇです。

1曲目の“L.drunk”からジャカジャカギターをぶっ飛ばし、2曲目“Magic Music”では圧倒的な勝利宣言。先行シングルにもなった“Snowdome”が個人的ベストトラック。この曲は何年何回聴いても飽きない。かわいいし美しいし切ない。サビ直前に一瞬入るアコギ音が絶妙。次作“ワニと小鳥”は詩の世界観がラブリー。NIRGILISがほんといい仕事してる。これ以降も佳曲が続くけど割愛。そして、木村カエラのセンスが1曲に凝縮されたような“TREE CLIMBERS”
。桑田佳祐が21世紀ベスト1に選んだそうな。そしてアルバムは英詞の“Grand Control”でサイコーに幕を閉じる。

全編にわたって言えるのが、スタイリッシュかつヘヴィになり過ぎないギター音のカッコよさ。ギターソロなんかパンクのそれかよって。1曲ごとにプロデュースや作曲者が違って、メロコアの人もいればロックの人、ポップスの人、マッシュアップで名を馳せた人もいて、ともすればバラバラになってしまいそうな楽曲を彼女の個性と意志がまとめている感じがする。
難しい言葉を使ったり人生を変えてしまうような名言があったりするわけじゃないんだけど、歌詞がいい。なんだろ、言葉の使い方かな。よくこんな歌詞が書けるなって。英語が混じる曲が大半だけど、そうじゃない曲は完全に日本語だけだったりするし。言葉をとても大切にする人なのかもしれない。

また、彼女が同世代〜90年代前半生まれの女の子に対して与えた影響は絶大で、当時彼女のファッションや髪型に憧れてマネをしていた子がかなり多い。って話をなぜか最近よく聞く。

そしてこの記事のタイトル。10年前、大学卒業&退職後にフリーで役者を始めた最初の舞台の初日を39度の高熱で迎えた市原。公演自体は若さとまた演劇が出来る喜びの爆発で元気に乗り切ったのだけど、千秋楽が終わってから2日近く眠りっぱなしだったという。初回盤を欲しいがために、体調が完治しないまま横浜のタワレコまでフラフラと出向いてゲットしたのが発売されたばかりのこのアルバム。
というわけで、未だにこのアルバムを聴くと鼻が詰まってムワーッとした感じが甦るし、風邪をひくとこれを引っ張り出してきて風邪ひいてる感のライトアップに一役買ってくれている。そして私は今、風邪をひいている。

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etk.

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by jet-beetle | 2017-04-12 19:36 | 音楽 | Comments(0)