本駒込に一度も降りたことのない市原ユウイチが主義、主張、哀願をつづるブログ。忘れようとしても思い出せないブログ。


by jet-beetle

カテゴリ:映画の話( 10 )

光の射す方へ

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2回目。


etk.

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by jet-beetle | 2018-01-13 20:32 | 映画の話 | Comments(0)

年末年始の名画座

難色示して三千里、市原です。

年末年始は各地の名画座がこぞってそれこそ名画を上映してくれます。近年だと(名画座ではありませんが)新宿ミラノ座の閉館プログラムや早稲田松竹のチャップリン特集が印象深いです。

そんな中!まだ『最後のジェダイ』も観に行けてない中!観に行ったのは『風と共に去りぬ』『オズの魔法使』の超名作二本立て。誰もが知ってる作品なのに恥ずかしながらどちらも未見だったのです。

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目黒シネマに行くのは今月2度目。前回は市川準監督特集で、大大大好きな『トニー滝谷』と未見だった『BU・SU』を観賞。

まずは『風と共に去りぬ』。3時間51分という上映時間に不安を感じつつ、途中寝落ちしたりもしつつ(笑)、飽きることのない圧巻の作品。これぞ映画館で観るべき映画。こりゃ歴史に残るわけだ。
シェイクスピアの戯曲にも劣らぬくらい魅力的な登場人物。メラニーはかわいいし、ぐうの音も出ないほどの聖人(こんなやつ実際いねーよと思うし、女性からは嫌われるらしいけど)。マミーは『ロミオとジュリエット』の乳母を彷彿とさせる名キャラクター(黒人初のアカデミー助演女優賞に輝いたそうな)。レットには男として若干のシンパシーを感じずにいられない(笑)。そして主役のスカーレットは利己的だし性格激しいし、とても主役とは思えないキャラクターなんだけど、周りが善人だったり無能だったりするせいで、嫌々ながら結局やらなきゃいけなくなる姿が面白い。そしてそれが誰にも頼らず強く生きていく姿に見えてくる。それもレットと結婚してからはやや目に余るところもあるんだけど、押し寄せる悲劇の連続にも負けず希望を捨てない。
まさに一大叙事詩。なんとなく敬遠してたけど、観に行ってほんとによかった。音楽も素晴らしい。

そして『オズの魔法使』。こちらも誰もが知ってるストーリーに、あの有名な主題歌のメロディが美しい。でまた、映像演出がすごいの。現実のカンザスのシーンは白黒セピアで、あっちの国は総天然色。カラーじゃない。総天然色。この世界がもう(笑)。映画の冒頭で、この作品を子供の心を失わない大人に捧げます、みたいなメッセージが流れるんだけど、正にそれ。子供の心がないと作れないだろっていうセット、衣装、ダンス。ミュージカル映画だから、所々に歌やダンスが入るんだけど、その部分の楽しさ、幸せさ、踊らずにいられない感情の動きや、気持ちを歌に乗せて表現する感じが、バレエのお師匠様であるところの矩子先生の演出に通ずるものがあって、なんだか妙に腑に落ちる感じがした。
かかし、ブリキ、ライオンの3人組の掛け合いも非常に面白く、押しと引きのテンポは全く古臭くない。泣けて笑える名画。まさかこの時のジュディ・ガーランドが裏であんなことになってたとはね(笑)。

どちらの作品も1939年の映画ってことで、今から80年近くも前にこんなもんあったのかよ…と驚愕。男女驚愕。あとは『最後のジェダイ』と、観てみたいのは『エンドレス・ポエトリー』。


etk.

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by jet-beetle | 2017-12-23 02:07 | 映画の話 | Comments(0)

ガタカ

ようやく『ガタカ』を観た。


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カルト的な人気を集める97年の映画。SF映画の体を成しながら、人間の可能性や夢のために努力する姿を描いた作品。マイケル・ナイマンの音楽が切なく、美しい。


努力礼賛映画、というと意地悪な言い方かもしれない。自分の努力によって何かを克服したり競争に勝ったりしたことのない、いわば成功体験の希薄な人間には観ていて辛いものがあるかもしれない。あたし? ははは。


だけど、この作品で描かれる個人の可能性は、かつてアメリカン・ニューシネマが隆盛を極め、無力感と諦めの空気が支配した60年代後半から70年代に『ロッキー』や『 スター・ウォーズ』といった映画の登場で希望や個人の可能性を描く映画が息を吹き返したのを想起させるものがある。当時生まれてもいない人間の読み漁って得た知識の想像にすぎませんが。


あきらめるな。誰にでも可能性はある。「信じた自分に絶望的に賭けるのだ」という岡本太郎の言葉が思い出される。この世は不可能なことばかりじゃない。欠点を探すことばかりに必死になっているから本当のところが見えなくなる。消えかかっている自分の火に薪をくべられたような気さえした。


昔、『ALWAYS 三丁目の夕日』を観た時に、時代設定を現在じゃなくすることによって今も昔も変わらない人間の姿が浮き彫りになっていると感じたが、今作にも同じものを感じた。むしろ、文明が発達すればするほど人間の絶対に失われない芯の部分が露呈するんじゃないかと。


10年ほど前に『ショーシャンクの空に』を観た時、あまりに周囲が絶賛するものだから期待して観たのだけど感想としては「脱獄しちゃダメじゃん」だった。今作にも似たようなことは思わなくもないのだけど、まぁ、やったもん勝ちなのかもしれない。本当に頑張っていれば、目をつぶって応援してくれる人がいる。あ、身近であるわ、そういうの。


ユマ・サーマンは『キル・ビル』のイメージが強烈すぎて払拭できのゎい。




諦めれば諦めるほど人生はつまらなくなっていく。可能性が無くなっていくんだから。自分を好きになれる選択をしていかなきゃ。これからの人生それだけだ。




etk.


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by jet-beetle | 2017-11-02 13:20 | 映画の話 | Comments(0)
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観たことはないけれど、ずっと前から観たかった映画のサントラを見つけた。再DVD化を希望してやまない。


etk.

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by jet-beetle | 2017-10-29 01:50 | 映画の話 | Comments(0)

ありあまる富

牛肉も鰻も、おそらくこれ以上美味いものには出会わないだろうというレベルのものを食べてしまっているので、そんな簡単に食べようと思わないところがありまして。大抵のもの食べてもどーせあれには敵わないもんなぁっていう。

似たような理由で映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を観られないでいる。それまでにもDVDで観たことはあったのだけど、3年前、閉館間際の三軒茶屋シネマでイタリア映画特集をやっていた時に観たのが最後。終わりゆく古き良き映画館であの映画を観賞する感傷(韻踏み)。あれ以上のシチュエーションないでしょ?っていう。観客みんな泣いてた。あたしも泣いた。
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もしかしたら、もしかしたら女の子にもそんなことが言えるかもしれない。



いろんな知識はあるし言葉も知ってるけど、肝心な自分の気持ちや考えを伝える言葉を知らなかった。知らずに来たんだ、伝えずに来たんだあたしゃ。


etk.

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by jet-beetle | 2017-07-20 12:11 | 映画の話 | Comments(0)
こんばんは、元そこらへんにいた子供合唱団の市原です。

私こと市原が、物心つく前から父親より昭和ゴジラシリーズを見せられて育ったことは市原マニアの皆様ならよくご存知のことと思います。
そんな父が4月に退院して家に帰ってきたその日、僕に尋ねました。今公開されてるキングコングは観たか?と。僕はスターウォーズを観に行った時に予告編を観て、多少面白そうだとは思ったものの、特段観に行く予定はない、とそっけなく答えたものです。今にして思えば、それは父からの誘いだったのかもしれません。父と最後に映画を観に行ったのはいつのことだろう。結局、体調のこともあり父はキングコングを観られないままでした。だいぶ気になる様子であったのに。

そんな『キング・コング 髑髏島の巨神』が『シン・ゴジラ』との二本立てで上映されるというので、久々のフリーを利用して目黒シネマへGO、WENT、GONE。

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結果から言いましょう。さほど期待していなかったキングコング、すんばらしい怪獣映画でした。予告編を観た段階では「どーせ、ハリウッドお得意のVFX映画だろ」くらいに思ってたんですが、いや、それはある意味正解なんだけどそれだけじゃなくて、日本の怪獣映画に対するリスペクト、そして自国の映画文化に対するリスペクトがふんだんに盛り込まれたエンターテインメント大作。観てすぐわかったのは『地獄の黙示録』だけど、それ以外にも色々あるらしい。
そして物語中盤の「1954年の核実験は何かを殺すために行われた」っていう台詞であれ?それってまさか…と思ったらエンドロール後のあのシーンですよ。本当に嬉しくなった。そして、心底父と観たかったと思った。怪獣同士の対決シーンで「怪獣映画だ…」って声が漏れそうになった。当たり前のことなんだけど、そのくらい2014年の『GODZILLA』にはガッカリさせられたんだよ、僕は。
(後々調べたら今回のこの作品、同作と同じ製作会社だった模様。『ローグ・ワン』で監督が、そして本作で製作会社と、見事な汚名返上と相成りました)

からの『シン・ゴジラ』3回目。特に言うことなし。やはり初っ端から畳み掛けて観客を寝かさない展開が良い。初めて観た時の興奮と、2回目のもういいかなを経ての3回目。もっと観たくなった。本当にすごい映画だ。

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著者近影




etk.

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by jet-beetle | 2017-06-09 11:57 | 映画の話 | Comments(0)
・大学時代は学校帰りに渋谷で降りてたくさん映画を観た。シネマライズ、ライズエックス、シネセゾン、シネクイント、シアターN渋谷、イメージフォーラム、ユーロスペース。2004〜2006年くらい。宮﨑あおいと蒼井優が若手の二強として君臨していた頃。中でも『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』が強く印象に残っている。あと『フリークス』のデジタルリマスター版。


・吉祥寺バウスシアター閉館時の特別プログラムは、観たかった映画目白押しのそれだったけど、諸々の都合を鑑みて選んだ一作が『愛のむきだし』。これこそ映画館で観るべき映画だと思った。
でも、その前年あたりに爆音映画祭で観た『ラスト・ワルツ』がこの映画館で観た中で一番印象に残っている。あと、稽古を早退きして観に行った『kocorono』。


・三軒茶屋シネマが閉館する時に、イタリア映画二本立てをやっていて『ひまわり』と『ニュー・シネマ・パラダイス』を観た。特に後者。例の有名なシーンでは自分も含め周りの観客みんな泣いてた。閉館直前のプログラムにこれ入れてくるなんてズルい。
レトロでほんとに大好きな場所だった。もっと前から知っていたならと悔やまれる。


・新宿ミラノ座の閉館プログラムの豪華さとその衝撃は今でも忘れない。入ってびっくり。あんなにも大きな劇場だったなんて。支配人が全プログラム(!)の上映前にした挨拶には愛がこもっていて泣けた。
38度の熱がある中『戦場のメリークリスマス』『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』を観に行った。


・映画館の原風景というと、横浜生まれの自分には横浜東宝会館や相鉄ムービルになる。父に連れられて平成ゴジラシリーズは全てこのどちらかで観た。
初めて家族以外の友人と観に行った映画が『マスク』。『ファントム・メナス』が公開された時にはムービルの階段いっぱいに行列が出来てたっけ。


・最近は名画座に足を運ぶ機会が多くなった。早稲田松竹、新文芸坐、目黒シネマ、下高井戸シネマ等。準新作からクラシックな名画まで安価で観られるのはとっても魅力。DVDでも観られるけど、やっぱり映画は映画館で観るものですから。
新作を観たい時は原付飛ばして大泉へ。20時以降の回はレイトショー割引があるのが嬉しい。『シン・ゴジラ』1回目と『フォースの覚醒』2回目はこれを利用した。ちなみに、2016年に映画館で観た作品の中では『64前編・後編』が最も引き込まれた。
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etk.

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by jet-beetle | 2016-11-04 00:20 | 映画の話 | Comments(0)
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とても良かった。引き込まれた。今年観た中で一番。



etk.

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by jet-beetle | 2016-09-26 00:12 | 映画の話 | Comments(0)
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こんばんは。市原です。趣味はやさしさにつつまれることです。



8月の終わりに遅ればせながら『シン・ゴジラ』を観に行ってまいりました。映画を観に行けないくらい、家で荷物を受け取れないくらい忙しくなってはいけないと強く思いました。
それを観て思ったことを書こう書こうと思っていたところ、それから1週間も経たない内に小野寺さん(ex.ロージーとハワイマンズ、12月3日生)からMX4Dで観られる権利を譲って頂いたので、それも観た上で、書く。2回観た上で、書く。
以下、物心つく前から昭和ゴジラシリーズを見せられて育ち、本放送から10年の後追いでエヴァンゲリオンも全て観た男の所感。乱文の極み。
(パンフや諸評は未見につき、勘違いや周知の事実もあるかもしれませんがご了承を)


・まずは音楽。スターウォーズ然りだけど、スクリーンを前にして大好きな映画の大好きな、何度も聴いたおなじみの音楽が大音量で流れる快感と感動は言葉にならんです。今回は劇中で伊福部昭作曲によるおなじみのゴジラ音楽がふんだんに使われ、特に初代ゴジラで使われた低音が不気味なあの曲に関しては、当時のままの音源なんじゃねぇのこれ?ってくらいそのまんまで非常にウホウホさせられた。
そして、エヴァファンであれば誰もが作戦立案のシーンで鳴ったBGMにひっくり返ったと思う。良くも悪くも。俺はニヤニヤした。エンドロールで今回の音楽担当が鷺巣詩郎だったと知って胸が熱くなった。


・政府職員の早口かつ専門用語満載の会話にエヴァを感じた。言い方悪いけど、下っ端のぼやきだからこそのエヴァ感。ニヤニヤした。


・ゴジラの吐く熱線、そして燃え盛る街をバックに立つ姿、あれ『巨神兵東京に現る』じゃん!ゾクゾクしたわ。


・エヴァンゲリオンのメカニックシーン、使徒との対決シーン、組織の描き方はこの映画のためにあったんじゃないかとすら思った。


・怪獣映画の醍醐味は逃げ惑う群衆。これに尽きる。あれこそがこっち側とあっち側を結び付ける大事な要素。あれがあるから「もしも自分だったら…」って考えられる。作品が他人事にならない。


・ゴジラ第一(第二?)形態が呑川を移動するシーン。群衆が階段から恐怖に慄くカットがあるけど、あれ初代ゴジラにもあるシーンのオマージュだぜ。へへ。


・1954年公開の『ゴジラ』は戦争の肌触りを知っている人たちが作った映画。ゴジラが東京を襲うシーンはそのまま本土空襲の記憶として描かれている。怪獣映画であると同時に反戦、反核の映画であり、それらに必要な条件・要素が一作に詰まった作品。ゴジラが戦争や核のメタファーとして機能し、描写されていたほとんど唯一の作品。
あの肌触りは70年の平和を過ごしてきた現代人にはどうやったって出せないものだと思う。


・じゃあ、この時代を生きる我々はどう『ゴジラ』と向き合い、描くべきなのか。あの震災直後に日本全体を覆った空気、一変した状況、価値観、露呈した日本人の弱さ、そして現代(人)特有の強み。それらが綿密な調査の元に描写されていて以下略。


・怪獣や災害を前にして呑気でいられる現代日本人の描写が何度もあったけど、エンターテイメントの進歩もその一因にあると思う。小説が事実を凌駕し続けた結果というか。それが覆って現代人の顔に冷や水をぶっかけたのが、9.11と3.11だった。


・ツイッターで「昨夏の『マッドマックス』の時と盛り上がり方が似ている」って呟いたのは、元々のシリーズファン以外を多く巻き込んでるって意味で呟いたのだけど、単に自分のTLで盛り上がってる人たちが一緒ってことだったかも。


・必ずしもそうでないことは分かっているのだけど、昔の特撮作品には特撮中心の俳優が出ていて、平成ゴジラシリーズ以降のようにTVドラマやバラエティー番組でも見かける俳優がメインを張るようなことはなかった印象がある。だから良い悪いって話じゃなくて。


・逃げ惑う群衆が怪獣映画の醍醐味って書いたけど、生活や文明がゴジラに破壊されていくところでは涙が出た。もしかしたら僕は、救世主ではなくて破壊者を待ち望んでいるのかもしれない。こんな世界を、こんな人間社会を破壊してくれるものを。
旧劇エヴァも巨神兵東京に現るも、いわゆる終末モノ。好きな理由もそこにある。


・一昨年の米国版ゴジラはいかにもなCGだったのがいけ好かなかったが、今回のゴジラはCGっぽさが無いのが好い。モーションを務めた野村萬斎の賜物か。唯一CGっぽさが出る第二形態も、あそこまでゴジラとかけ離れた形状であれば気にならない。


・2度目の観賞は初のMX4D。楽しかった。でもパターンが分かってしまうと、ここで来るな、ってのが読めてしまう。ゴジラ以上に適した映画があるはずなので、それとの出会いに期待。
とはいえ今回みたいな機会がなかったら、こういうエンタメの最先端に触れることも知ることもなかった。ほんと感謝です(親に)。


・これは3.11を経て、改めて日米安保について考えさせられることになった日本人の作った、有事の際の極めてリアルなシミュレーションと言っていい。


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2年前のハリウッド版ゴジラを観た時の感想はボロクソ。


etk.

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by jet-beetle | 2016-09-01 23:20 | 映画の話 | Comments(0)
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by jet-beetle | 2014-07-30 23:57 | 映画の話