美しき追憶と最下位の血と薔薇
2014年 04月 19日
こんばんは。市原セリヌンティウスです。
西荻窪のラーメン大が荻窪に移転したのが先月のこと。跡地が何になったのか見に行ってみると、肉そば千なるこれまた二郎インスパイア系のラーメン店。わけがわからん。
吉祥寺の五日市街道沿いに麺でるという二郎系ラーメン店が出来たのが今月初旬。オープン日は150杯限定で100円っていうのをやっていて、昼過ぎには完売した模様(別に、並んでたのに目前で完売して食べられなかったことを恨んではいませんよ…)。
そうなると気になるのが麺でるの数十メートル先にあるラーメン生郎(元、ラーメン二郎吉祥寺店)。僕が大学に入って程なく屋号が変わった(と思う)。
その辺の事情は省略するとして、僕が現役の学生だった頃の生郎は、そりゃもう常に行列が出来ており、まさしく成蹊大生のソウルフードと言っても過言ではなかった。本家未体験だった僕はその量と超濃厚な味に、たちまち虜になった。
そして現在。生郎に行列が出来ているのを見る日は、ない。客が0なのを見るのも珍しくない。むしろ大体0。数年前の台風でボロボロになった屋根看板もそのまんま。どうしてしまったのか。二郎インスパイア系ラーメン店が隆盛を極める現在、本家直系であるはずの生郎が何故こんなにも没落貴族の酒盛りを繰り返すに甘んじているのか(何だこの表現)。
僕が最後に生郎を訪のうたのはたしか5年ほど前だったと記憶してゐる。その頃には既に行列も出来なくなっており、昼時でもするっと、ぬるっと入れた。が、長い。注文してからモノが出てくるまでが、長い。永いと書いてしまいたいくらいに長い。そして45分くらい待った末に出てきたそれは、本家二郎を知ってしまった僕にはたいそう少なく感じられ、おまけに麺はぐずぐずののびのびだった。こんなもんじゃない。僕の知ってる生郎は。
Why?店のオヤジの老化によるものなのか、それともかつて太麺から細麺に変えた時に始まった迷走が結果として顔を出しているのか、僕には、わからへん。失礼ながら閉店も時間の問題と思わざるを得ない。その前にもう一度とも思ったが、あののびのびの麺を思い出す度に、学生時代の美しい追憶に留めておくのが賢い僕等の賢い選択であるような気がして。
etk.
by jet-beetle
| 2014-04-19 11:57
| 雑記