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本駒込に一度も降りたことのない市原ユウイチが主義、主張、哀願をつづるブログ。忘れようとしても思い出せないブログ。


by jet-beetle

情熱の所在

円想者の公演を2年ぶりに観に行こうと思ったのはDMが良かったからなのだ。
(劇団円想者ってのは僕が大学時代に所属していた成蹊大学の演劇部)。

僕が現役だった頃からついこの間まで、円想者が送るDMはダサくて古くさい
郵便書簡に、小さいチラシと簡単な挨拶状が封入されたものだった。チラシも決してスタイリッシュだったり目に止まったり印象に残ったりするようなものではなく、手描きがベースになったような、なんとなーく垢抜けない感じがするものばかりだった(自分が携わったものもそうだったので自戒をこめて)。

しかし、今回送られてきたDMはハガキだった。ハガキに写真。しかも人物。出演者ときたもんだ。写真は過去にもあったけど、人物来たか。しかも合成や影の付け方も素人目には違和感のないレベル。一見して円想者からのものとは思わなかった。

や、別にその辺の小劇場レベルだったら普通なんですよ。ただ、それを円想者がやってるってことに感動しちゃって。攻めてるな、と。


情熱の所在_e0161872_23344934.jpg

チラシをさらにパワーアップして、当日パンフレットとは別に作った冊子。もう尊敬しますわ。今の円想者に入りたい(笑)。


舞台自体もエネルギッシュで、大変好感の持てるものでした。途中、中弛みや冗長だなと感じられるところもありつつ、僕らの時代からは考えられないクオリティの舞台美術や照明とも相まって、とても充実を感じました。

時代が違うからこそ出来るようになったこともあるでしょう。今の部室にはパソコンがあり、公演はDVDに記録されているそうです。俺らVHSやったわ。
会館にも冷房が設置され、僕らの頃のように真夏の盛りに冷房もなく、照明の熱が籠った部屋で客も演者も汗だくになりながら芝居を観なきゃいけないなんて環境はありません。

あの時、あの場所にいて僕らを見ていた神様は今もあの場所にいて、新しい世代を見守っている。あの狭い学生会館の一室で起こる悲喜こもごもを肯定も否定もせずに見守っている。今の僕のこともちょっとは見ててくれたらな、なんて。
劇団円想者6月公演『100LIFE』は明日まで成蹊大学学生会館3F談話室にて。

見失うこと山の如し。明日も『きりんのつの』稽古。負けない折れない腐らない。卑屈にならない。最近は、こんな時アギゴさん(吉川亜紀子さん)ならどうするか?ということが頭をよぎります。


etk.



★★★★★★★★★★★★★★★★★
札幌ハムプロジェクト★東京支部企画 東京の人06
『きりんのつの』

脚本・演出:すがの公
スーパーバイザー:大谷由梨佳

2014年7月8日(火)~7月15日(火)

【会場】新宿眼科画廊スペース地下
 (東京都新宿区新宿5-18-11)

【出演】
<東京の人>
 荒井るり子
 印田彩希子
 加藤好昭(劇団820製作所)
 小池首領(9-States)
 市原ユウイチ
 工藤一学
 大谷由梨佳

<育成チーム>
 川口明男(超現実サークル)
 荒井幸夫
 葛原静香(劇団全快転)
 セガワケイ(札幌ハムプロジェクト★東京支部)
 傍嶋史紀(札幌ハムプロジェクト★東京支部)
 中江聡(札幌ハムプロジェクト★東京支部)
 渡辺友加里(札幌ハムプロジェクト)


【日程】
8日(火) 19:30 育成★
9日(水) 14:00 育成  / 19:30 東京★
10日(木) 14:00 育成  / 19:30 東京
11日(金) 14:00 東京◇ / 17:00 育成 / 20:00 東京
12日(土) 14:00 東京  / 17:00 育成 / 20:00 東京
13日(日) 13:00 育成  / 16:00 東京 / 19:00育成
14日(月) 14:00 東京◇ / 17:00 育成 / 20:00 東京
15日(火) 14:00 育成  / 17:00 東京

東京10ステージ
育成9ステージ


【料金】全席自由
東京の人
一般:3000円 / ◇平日昼割:2500円

育成
2500円均一

★公開リハーサル 1500円
(当日は+500円)

リピーター割:
2回目以降観劇の方は1000円引き。
by jet-beetle | 2014-06-21 23:20 | 芸事