本駒込に一度も降りたことのない市原ユウイチが主義、主張、哀願をつづるブログ。忘れようとしても思い出せないブログ。


by jet-beetle

High & Low(前編)

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こんばんは、医食同源市原ユウイチです。


大変遅くなりましたが、劇団居酒屋ベースボール えのもとぐりむ作品集第6部『灰色の蝶』が無事に全日程を終えることが出来ました。ご来場下さった皆様、行けないけどと応援して下さった皆様、スタッフ共演者の皆様、本当にありがとうございました。


今回は特異な役柄だったこともあってか、イザベルさんや共演者のファンの方で、初めて僕を観るお客さんから終演後に声をかけて頂いたりツイッターでリプを飛ばして頂いたりすることが多く、とても励みになりました。また、それによって自分の役が劇中で持つ役割や効果を改めて確認することが出来た点でもやっぱりお客さんからの声って大事だよなぁと痛感しました。
「お客さんだけが味方」っていうのは甘えではなく、ちゃんとやってるんだから観てる人には伝わるはずだ、という自信の表れなのかもしれません。ね、みちゃこ(笑)?


振り返るまでもなく、今回は苦しい闘いでした。大変なのは毎回のことだしそれがまた楽しくもあるのですが、今回の大変さはちょっと違ったというか。演劇に携わるようになって初めてはっきりと限界を感じました。「あ、自分にはこれ以上は出来ないんだな」って。


ここ数年の“自分の中に役を見つける”というやり方だけでは到底太刀打ちできず、そのために自分の苦手とする方法、避けてきた方法、やったことのない方法、思いつくままに試しましたが、結局作家や演出家のイメージを超えることはもちろん、そのイメージにも終ぞ届きませんでした。
正直、悔しいとかよりも空虚さの方が大きかったかもしれません。小屋入り前、最後の朝稽古が終わった後の、身体から生きる力の全てを奪われたあの感覚は思い出したくもない(笑)。


想像力、集中力、読解力、ストイックさ、自分を騙す技術、経験、勇気…自分に足りないものを挙げていくとキリがありません。お客さんに楽しんでもらえるパフォーマンスを目指すのはもちろんですが、自身でも納得のいくパフォーマンスにしたいと常々思っています。


今回で学んだ方法や肌触りが残っているうちに次の舞台の稽古に向かいたいですが、場所が変われば有効なやり方も変わるのが世の常。とはいえ、最終的に目指すものはどこも変わらないはずだし、表現媒体はあくまで自分の身一つなので……続く。



etk.

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by jet-beetle | 2015-12-26 18:48 | 芸事 | Comments(0)